スローアングラーズライフ ~atlantic night tales~ オリムピック93型 国産遠投スピニングリールの王道はコンチネンタルなルート66

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オリムピック93型 国産遠投スピニングリールの王道はコンチネンタルなルート66

今回は植野精工、オリムピック93型ですが、記事の始めは音楽。

ポピュラーの名曲 ルート66を。

作詞・作曲:ボビー・トループ Bobby Troup(1946年)
JAZZコーラス、”マンハッタン・トランスファー”1981年の歌唱と、ルート66の古い映像で。

Manhattan Transfer - ROUTE 66 - 1981!



ポピュラーの名曲ルート66は美人JAZZ歌手ジュリーロンドンの夫、ボビー・トループ(Bobby Troup)1946年の作ですが、ナットキングコールの歌で大ヒット。

地名羅列、てんこ盛りのご当地ソングでした。

タックルベリーじゃなくてチャックベリーや

リーリングストーンズじゃなくてローリングストーンズでもヒットしています。

もちろん僕の好きなJAZZ系でも、いろいろありますが、紹介した、マンハッタン・トランスファー、1980年代のLPレコードで僕はこの曲を大いに見直したんです。

さてオリムピック93型。

僕が初めて見た93型は純93という1970年代のモノでした。

そしてそれ以前の使い倒されたモデルも釣具店で見ることがありました。

なんて旧式なリールだろうとその時は思ったものです。

減速オシュレーションすらないリールです。

そして「純」などというネーミングも野暮ったいと思っていました。

数十年を経て、1956年(昭和31年)に発売された初期93型と、1960年代のセカンドモデル、モデル93を手にしてみて、実際に使ってみると、当時の国産リールとしてはなかなかの出来だと思わされたんですね。

とはいえ、別にどうっていうことはなく、全体の性能が良くバランスが取れていると言う印象です。

ですから使っていて不満を感じない・・そのこと自体が素晴らしいと思います。

最初の写真は1950年代の初期モデルのマイナーチェンジ版。トビウオ5輪のロゴマークはありません。
(国内で初の販売は1956年・・昭和31年)



次の写真は1960年代のセカンドモデル。ラインローラーがカーボロイ素材です。



続いて、スーパー93




ウルトラ93の写真は無くて

最後は「純93」右ハンドル専用のみ発売。


93型のデザイン・コンセプトは戦闘機「ゼロ戦」のイメージだったそうですよ。

93型について特筆するのは次の4点。
①:ドラグノブごと取り外すことができるスプール。つまりプリセットドラグ。そして互換性。(ミッチェル302、402と同じコンセプト)
②:ドラグ性能も当時モノとしてはかなりの出来。投げ釣りなら今でも、このレベルで困ることはまずありません。ただしクリック爪が樹脂製で折れやすく、後期には金属に改良されています。
③:リールフットが短い。これは小柄な日本人にはグッド。
④:ストッパーの音が、静かで、チリチリと軽やか。
もちろん欠点はありますが、この記事では、今更、目くじらたてるつもりはありませんのでこれ以上は省略。

初期モデル発売当時の価格は4~5千円、おそらく当時の初任給の数倍はしていたでしょう。
(実売で9000円していたという証言もあります。もし9300円ならピタリですね。)

外国の輸入リールはもっと高価だったハズですから、このリールが庶民に手が届く憧れのリールだったことは、よく分かります。

ですから、今でも超ベテランの投げ釣りマンの方々には、思い入れの強いリールなんですね。

(投げ釣りのオーソリティー 故 小西和人氏のHPにはこう書かれています。・・・一部引用)
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http://tyclub.jp/tsuriyoubi/d/tanosimi/backnumber02/028-01.php
「オリムピック93画期的なリールは植野善雄さんの遺作」
日本で最も有名なリールだったかも知れない。すべてのリールの中で。ベストセラー、ロングセラーである。日本を代表するリールといってもいいすぎではない。オリンピック93リールは昭和31年11月に発売されたそうだ。
93はスーパー93、ウルトラ93、サーフ93、昭和47年に純93、そして昭和55年にカーボングラファイトに材質を変えたEX93と、マイナーチェンジは加えたが、あの零戦のヘッドラインをイメージしたという基本デザインは変えなかったし、スプールは純93までは、旧シリーズのものがそのまま使えるという、日本のリールとしては異例のロングセラーを続けた。
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いろいろ書き連ねましたが、これは本題ではありません。

本題は、輸出仕様の野心的なネーミングと作り込み、国内製品名の番号と他製品のラインナップ番号の3つなんです。

(はじめはネーミング)

オリムピックは米国ではコンパック、とハリケーンというブランドで販売していました。

そして93型はコンパックブランドではコンチネンタル、ハリケーンブランドではパラゴンという名前です。
(写真はコンパック・コンチネンタル conpac continental 。93型の輸出仕様です。)

コンチネンタルとは「大陸の」という意味。




ほら、これで、オリムピックの投げ竿のネーミングのコンセプトがハッキリしてきました。

当時のグラス投げ竿の名前
メキシコ(4.6m)、キューバ(4.2m)、フロリダ(4.2m)、アマゾン(3,9m)、なぜか?ボルガ(3,6m)、バージニア(3.6m)、ホノルル(3.3mと3m)、ハワイ(2.7mと2.4m)、ネバダ(2.4m)

欧米の地名など、そのまま使っています。
アラスカとか南極とかはありませんけどね。

そして、コンチネンタルは大陸ですから、サーフキャスティングの汎用リールを位置づける、野心的なネーミングだったのでしょうか。

オリムピックのファンならそういう見方もありえますが、高級車リンカーン・コンチネンタルのパクリの線が濃いと思います。

この93型、あとは米国ハリケーンブランドのパラゴン(HURRICANE PARAGON)でも販売。パラゴンは模範とか君主という意味。

パラゴンといえば、1958年に発売されたJBLの超大型3ウェイスピーカーです。

重量266kg、幅2,630×高さ900×奥行610mmという超弩級の最高級品。

93型の発売時期と重なりますね。

日本では1965年に168万円で発売されたそうです。




これもパクリのネーミングの匂いがします。

他にもオリムピックには輸出モデルでキャデラックなんていう名前のリールもありました。

国内ではランサーとかコルト、ジェミニなんてのもあって、自動車とかオーディオ製品の名前をリールに使っても商標上は問題無かったのかもしれません。
(ダイワにもルシーダなんていうのがありましたっけ。)

オリムピック・・っていうかオリムピックという社名やブランドも、そしてトビウオ五輪のロゴマークは誰が見ても、明らかにもパクリ。

スポーツの祭典オリンピックの関係団体から、名称についてのクレームもあったそうですからね。

さすが!!世界を股にかけたパクリの金メダリスト。

(次は大型スプールとベイル)

コンチネンタルというネーミングに向けたその野心はアウトスプールにも現れます。

1950年代から60年代は、一般に、欧米ではインスプールが主流の時代。

93型でオリムピックがアウトスプールを発明したと思われているようですが、それは違います。

アウトスプールは1940年代のドイツ製や1950年代のフランス製にありまして、
オリムピックはフランス製のリールをそのままコピーしていました。

インスプールの仏国ミッチェル300もコピーしていましたが、アウトスプールは仏国のCENTAURE PACIFICのコピーです。

1952年の83型がそれです。

センタウレ・パシフィック CENTAURE PACIFIC

 ↑
「ベイルアームは世界を回す」より

このように見ていくと、外国製品のコピー製品から始めたアウトスプールを実用域まで改良したのが、93型だと僕は思います。

インスプールでは手で返すことが出来なかったベイルも含みます。

当時の大型スピニングの名品といえば、仏国、インスプールのミッチェル302と、後のハイギヤモデル402。

オリムピック93型(=コンパック コンチネンタル)は、これを凌駕しようとした野心作だったのです。









(最後は製品番号のラインナップ)
1960年代(昭和40年代)日本中で投げ釣りがブームになっていた時代、当時の釣り少年にとっても93型は憧れのリールだったにちがいありません。

オリムピックはそういう、お金のない顧客層もターゲットとしたラインナップを出していました。

廉価な中型で、93型のデザインを踏襲したのは、チャレンジャー160、キャビンなど

お子様向けには、75型とか39型。

これが39型、サンキュー



75型はコルト75、39型はそのまま39で、サンキューと読ませています。

アウトスプールのコルトは750円、インスプールのサンキューは390円ですよ。

サリーなんてのもありました。魔法使いサリーか?

どちらも、ベイルにラインローラーが無い、針金ベイルのお子様向けエントリー用です。

ほら、ショーケースに飾られた93型を眺めて、いつかは僕もと思う釣り少年は39型をお買いあげですから。なんとまあ考え抜かれた番号のネーミングでしょうかね。

39型で入門した釣り少年が、将来は93型を手にするという、ルートなんですかね。

これが投げ釣りが全盛期だった頃、釣り少年が一人前のアングラーに成長する王道だったようです。

こじつけですけど・・・(93+39)÷2=66
ルート66こそ釣り少年、ど真ん中の歩みなんちゃって。

実際のルート66はシカゴからロサンジェルス、サンタモニカまで、アメリカ大陸を横断する幹線道路でしたが、1985年に廃線になったそうです。

=======
(ウィキより一部引用)
国道66号線はアメリカ合衆国中西部・南西部の8州を通り、イリノイ州シカゴとカリフォルニア州サンタモニカを結んでいた。全長3,755km(2,347マイル)におよぶこの国道は連邦最初の国道の1つとして1926年11月11日に創設された。
 国道66号線は大陸を横断する国道として、アメリカ合衆国南西部の経済・産業の発展に大きく寄与した。人々はこの国道によって栄え、州間高速道路網の建設が進んでもなお、この国道を守るために立ちあがった。20世紀中盤の映画や音楽などポップ・カルチャーの中にも多く登場し、多くの人々に愛された道であったことがうかがえる。
 しかし、1985年、国道66号線は廃線となり、州間高速道路に取って代わられることになった。現在では、旧国道66号線(Historic Route 66)として、国指定景観街道(National Scenic Byway)に指定されている。
========
 ↑
ルート66、なんだか、オリムピック社の創業や終焉の年代・時期と良く重なっていますね。

そして
飾って見るだけなく、今でも実釣り使って味わいのあるリール、オリムピック93型(コンチネンタル)とルート66、なにかの因縁でしょうかね。

オリムピックは‘93年にカメラメーカー、マミヤと合併して社名をマミヤOPに変え、オリムピックの名称は消えました。

そして2000年末には釣り具から撤退したのです。

いろいろバカな事を書き連ねましたが、日本のアングラーに一番愛され、超ロングセラーとなった、このリールは、なんと言われようとも国産リールの名品だと言えるでしょう。

実は、写真の93型初期モデルは塩まみれのポンコチをレストアしたモノ。

おそらく、片付け屋に下取りされた遺品整理品。

高価な時代に購入し実際に使われていたこのリールを、僕は、亡くなられたアングラーの釣りへの思いに対して敬意を持って、その思いも引き継ぎつつ使ってみたいですね。

さて記事の最後は、今でも歌い継がれるこの名曲、

現代の歌姫 Carolyn Leonhart の歌唱(演奏はマンハッタン・ジャス・オーケストラ)、そして最後、紅白みたいですけど、大トリは、三波春男とか北島三郎じゃなくて、ナット・キング・コールのルート66で記事を閉めます。

(もちろん英語歌詞付きで。)

Manhattan Jazz Orchestra - ROUTE 66


Route 66 : Nat King Cole : with Lyrics .


訳詞はこちらでどうぞ
 ↓
http://lyrics.red-goose.com/route-66-nat-king-cole/

真夏、さあ、93型で投げ釣りにレッツ・ゴー!!

ロッドはオリムのスパイラルSS「純」で~す。

リールはオリムの「長作」93型でーす。

そして鼻歌は、「三波春男」のルート66でございます。

これじゃあ・・ オリムピック・レッツ・ゴー・3匹か!?


それとも・・・オリムピック・レッツゴー300か!?





オリムピック93型 国産遠投スピニングリールの王道はコンチネンタルなルート66 というお話でした。

駄文、最後までお読み頂き有り難うございます。

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2. Re:ウルトラ93

>釣り具屋のおっちゃんさん
ウルトラ93は93型ファンには垂涎ですね。
僕はまだ触ったことすらありません。

1. ウルトラ93

93シリーズで、一番生産数が、少ないと思われます。ゴールドに輝くリール
自分は、一回しかさわっていません。
オークションでも、高額ですね。
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