スローアングラーズライフ ~atlantic night tales~ 巨大ミッチェル497の逆襲 謎の巨大スピニング現る(後編)・・ウルトラQ外伝 第30話

巨大ミッチェル497の逆襲 謎の巨大スピニング現る(後編)・・ウルトラQ外伝 第30話

謎の巨大スピニング 現る の後編・・・Mitchell 497 巨大ミッチェルの逆襲

前編はこちら
http://ameblo.jp/namiheifish/entry-11790825899.html

始まり始まり・・・。

お約束のオープニングから・・・

ナレーション:これから30分、あなたは目はあなたの体を離れて、この不思議な時間の中に入って行くのです。

ULTRA Q Opening Tema


(前回までのあらすじ)



北国に現れた巨大な未確認物体。

万城目と一平は、由利子と一の谷博士と共に、ヘリコプターで現場に直行した。

そこで暴れていた謎の物体は、巨大なアウトスプールスピニングだった。

一平は決死の思いで写真を撮る。

そして一ノ谷博士は驚くべき結論に達したのだった。

その現場に、なみ平も到着し、一の谷博士は結論をなみ平に伝えた。



(なみ平 博士に研究資料を渡す)

なみ平:「博士、このリールについて調べ上げた資料をお渡しします。学会発表にお使い下さい。」

一の谷:「なみ平さん、これは有り難い。なみ平さんが発表すればよろしいのでは。」

なみ平「私は、いち釣人に過ぎませんから、それには及びません。これで失礼します。」

由利子:「なみ平さん。ありがとう。またいずれお会いすることもありますね。」

なみ平:「えっ!?」

万城目:「博士、どんな内容の資料ですか。」

一平:「早く教えて下さいよ。オリムピックのリールでしょ。」


(一の谷博士、資料を読み上げる。)

一の谷:「一平君、それは違う。これはフランス国で作られたミッチェル497というアウトスプールの大型スピニングリールなのだ。どれ、資料を読んでみよう・・。」

(資料の内容)
============
大型の海用ミッチェルには2つの系統があります。

ひとつは1952年から製造が始まったと謂われる302の系統。

これは後にハイギヤの402に進化し、1977年まで、実に25年の長期間販売されました。

302は200万台以上生産されて市場流通したと謂われています。

302は大型のインスプールで、超小型の308や408と同じく、複雑な動きする遊星ギヤのオシュレーションです。

もうひとつの系統は、1968年頃から製造され始めた386/387の系統。

これは普通の正弦波オシュレーションのギヤシステムです。

386/387の系統にはハイギヤの486/487があります。

この486/487をアウトスプール化したのが、ミッチェル496/497なのです。




数百万台も流通したインスプールの302に比べ、386/387の系統の生産量は僅かなものにとどまりました。

そのなかでアウトスプールはインスプール以上の人気を得たのです。

ベースとなるインスプール386/387でも1968年~1980年の13年間で5万数千台。

アウトスプール左巻き、ミッチェル496は、1968年~1986年の18年間で、約8万台。

アウトスプール右巻きのモデル、ミッチェル497は、1969年~1973年の僅か5年で、僅か2千5百台弱。

台数は、302系に比べれば僅かであることは変わりません。

これは不人気というより、おそらく、市場のニーズは強度を優先するマニアックなベビーユザーだったからではないかと推察できます。

どうしてかというと・・・、302系統を正弦波オシュレートに改造するキットなどが社外品で販売されるなど、市場ニーズがあったと謂われています。
(ペン、スピンフィッシャーでも社外製の改造部品が豊富なのと同じです。)

そして、302系の複雑な動きのオシュレーションシステムはミッチェル独自のものですが、正弦波オシュレーションの場合には、多くの同業他社との競争になるので、一人勝ちはあり得なかったのです。

ベイルの作りを見る限り、アウトスプール化は、インスプール・ハイギヤの488/489をアウトスプールに改造しただけのリールです。

同型のアウトスプールで、ノンベールの498/499というオーシャントローリング用の変種も存在します。

つまりアウトスプール化の改造によって取り付けたローラーを支えるアームの強度には自信があったのでしょう。

496/497のスプールサイズはペン8500番と同じ位。

重量は710g。

これらは、元々、海釣り対応のモデル。

ギヤシステムは、普通のヘリカルギヤ。
真鍮マシンカット。
(ハイポイドヘリカルには進化していません。)



ベアリングは1個。

ローラーガイドはカーボロイ。



ベイルは手で戻せない、インスプールと同じ、内蹴り方式。
(ベイル回り写真を見る限り、インスプールモデルをアウトスプールに急いで改造した印象。そして見た感じがサイボーグ・ロボット。)




ベイルを起こすとローターの回転にブレーキが掛かって、キャスト時にベイルが戻るトラブルを防止する機構を搭載。つまり糸落ち防止機構。

微調整可能な優秀なドラグ。

スプール逆転時の音色は、お洒落なデザインの電話機の呼び鈴のような音色。
置き竿で居眠りしていても、この音色で気持ちよく目覚ることができるでしょう。

ただし、リールフットが長く、日本の投げ竿に見られる板シートへの装着は、大きめのシートならギリギリ可能という状態。



昔の国産や欧米のサーフロッドに見られるパイプシートなら楽に装着できます。

============

(一件落着し、エンディングに)

万城目:「なるほど!博士の仰る通り、、もう世界中で何台残っているか分からない、稀少な生き残りなんですね。これはスクープネタになりますよ。」

一の谷:「万城目君、このリールは世界制覇目前で、日本製の反撃に見舞われ、劣勢に立たされつつあったミッチェルが起死回生の策で急造した大型アウトスプールスピニングだったんだろう。機能の進化面ではインスプールの名残もあるが、実に官能的なスピニングリールだ。」

由利子:「シェアを広げてきた日本の大型アウトスプールに対抗した、巨大ミッチェルの逆襲ね。新聞記事の見出しは、これにするわ。」

一平:「このリール、よく見かけるGarcia マークじゃなくて たぶんSpecialっていう文字が消えかかったシールが貼ってあるけど・・・。」



一の谷:「一平君。良いところに気が付いたね。Garciaは米国で流通、Specialは英国・欧州諸国で流通していたリールだったんですよ。」

由利子:「私、ちゃんとした写真を撮るわね。フランスの貴婦人のようにお洒落にね。」

一平:「由利ちゃん。僕の撮った写真は?」

由利子:「あれはボツね。ちょっと待ってて。」

(由利子が立ち去り、シャッター音の連続)

由利子:「早速、写真を撮ってきたわ。どう?」





一の谷:「由利子君、さすがはプロカメラマン、いやウーマン。」

万城目:「あれ!この竿、何処かで見たことがあるな。確かアトランティックな夜というブログだったかなぁ。」

由利子:「あら、バレちゃったわね。そうよ、なみ平さんも使っている、ウォターイーグルと米国ダイワ エリミネーターね。私、太い竿がお似合いだと思うわ。」

一平:「でも、そんなに重くてごっついセット、誰が使いこなせるんだろう。」

万城目:「当時は、一体、何を釣っていたんでしょうね。」

一の谷:「そうだね。80㎝から1mを越える、サケやニベ類、巨大ウナギ・アナゴ、タラ類あたりだろうね。」

由利子:「私、そういう昔の、夢のような釣りをやってみたいわ。」

一平:「あれ、由利ちゃん、ポンコチウイルスに感染してしまったようだね。それとも・・・ひょっとしたら由利ちゃんも・・・なみ平さんと・・・。」

(「バチッ」・・という頬を叩く音)

万城目:「由利ちゃん、許してやりなよ、一平が接近して撮った写真はスクープものなんだからさ。」

由利子:「そうね。」

一の谷:「万城目君、北国はこれからも要注意。一体どんな怪獣や目に見えないウイルス、そして巨大リールが現われるのか、私にも予想不能だがね。また、きっと何かが起きるのにちがいない。」

ナレーション:「突如、北国を襲った巨大な物体。その正体はフランスの巨大スピニング。しかも、ギヤハウスの中の腐ったグリスには危険なウイルスが潜んでいるのです。もしあなたが感染したら、その時から、未知なる異次元の世界の中で、快感を求めて彷徨い続けることになるのです。真の危険な怪獣とは決して巨大なモノではなく、目に見えないポンコチウイルスなのですから。」


巨大ミッチェル497の逆襲 謎の巨大スピニング現る(後編)・・ウルトラQ外伝 第30話

(完)

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6. Re:無題・・・衝撃のエンディング

>ぎりっちょさん

ウルトラQ以降のシリーズは、結末が分かっている八百長試合みたいなものですけど、ウルトラQは違いましたね。
衝撃のエンディングがありました。

パロディー記事、楽しんでいただけて感謝です。

5. 無題

テレビがやっと一般家庭に普及した時代。
ウルトラQは人が知恵で問題を解決していましたね。
まさかリールが襲ってくるとは・・・
50年近く建っているのにテレビの映像が頭に浮かんできました。
十分楽しませていただきました。(笑)

4. Re:無題・・このリールは

>Fishboneさん

このリールは、なかなかの出来です。
あの太い竿に乗せると竿が普通の太さに見えますよ。

ウルトラQは、怪獣モノより、怪奇ホラー系がインパクトありましたね。

3. 無題

ぱっと見インスプールぽいアウトスプールかっこイイですね!しっかしデカイですw ミッチェルでここまで大きいと、たしかに怪獣ですw ウルトラQはケムール人が怖くて、衝撃のラストシーンは今もトラウマです。

2. Re:脚本家

>豆ライダーさん

以前から書こうと思っていたパロディーネタでしたが、風邪気味で釣りに行けず、ようやく記事をアップしました。
楽しんで頂けたら幸いです。
この巨大スピニング、1960年代の秀作です。

1. 脚本家

おはようございます

素晴らしい  話と特撮画像?です

ウルトラQ うっすらと覚えがあります

先日 円谷英二さん物語的な番組見たばかり

です
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