スローアングラーズライフ ~atlantic night tales~ スチールヘッド2本目 バンブーロッドとドライフライで釣り上げたのは北の蛍と天国への7つの階段

スチールヘッド2本目 バンブーロッドとドライフライで釣り上げたのは北の蛍と天国への7つの階段

8月8日土曜日、早朝にコイを2本釣り上げ、カワセミも1羽釣竿に停まって満足して帰宅。

昼寝をしてから、夕方に、先週の日曜日8月2日にゴーマル級のニジマスをFFで釣り上げた自称“鯎(ウグイ)が渕”でFFをやりに行きました。

もちろん大型のニジマス2匹目を釣りたいから。

1匹目はグラファイト素材の黄色い竿だったので、次はバンブーロッドで釣りたいのです。

実は、月曜日の8月3日からバンブーロッドを持って毎夕通っていました。

猛暑なので、川に入ったらまずは、川に足を延ばして座り込んで涼みます。

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月曜日はニンフで35㎝前後のウグイを2匹。

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釣りを終えて入渓流地点に戻るために、ヘッドランプを点灯して渕尻を渡渉していたら、ものすごい数の大きなカゲロウを見つけました。スーパーハッチ!
やはりニンフフライで間違いはありません。

火曜日もニンフを沈めて流します。
25㎝前後のウグイ2匹。大型トラウトのアタリ1回。一発で太いリーダーが切れ、この方法に確信を持ちました。

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水曜日は20㎝前後のウグイ1匹。同じサイズのトラウト1匹。
トラウトは暗闇の中、魚種も確認せずリリース。(写真は撮りませんでした)

連日のウグイでボウズ無し(笑)。
カワウが住み付いてウグイですらナーバスなこの場所。
昨年は全てボウズ。今年は快調。

月曜日には帰りがけに大きなカゲロウのスーパーハッチを目撃していたので、こういう時には警戒心を緩め、活性が高いのだと思います。

ただしライズが始まるのはニンフを結んだリーダーに付けたインジケーターが見えなくなる位に暗くなってから。

火曜日からは、インジケーターを2個取り付けて、マブナのシモリ浮子仕掛けのようにセットしました。
ひとつだと、ニンフが複雑な流れに巻き込まれて、インジケーターも沈んでしまい見失うからです。

そして水曜日からは、2個のインジケーターの上側に、25㎜サイズのケミカルライトを付けてキャストしていました。

ギョギョライトとかルミコ、ケミホタルなどという商品名で売っている投げ釣り用のアレ。

25㎜はハリスに取り付けるサイズで、アナゴの投げ釣り用に買い置きしていたのです。

木曜日は、1個のインジケーターの上側に、25㎜サイズのケミカルライト。
ニンフにレインボウのアタリがあってフックしたものの、掛かりが浅く直ぐに逃げられました。
激しい首振りに唖然。
結局15㎝のウグイ1匹のみ。

金曜日はボウズ。
だんだんといつもの、釣れない“鯎が渕”になっていきます。

それもそのはず、平日はカワウが毎日のように魚を追いかけているのです。
それでも、毎日、大きなトラウトのジャンプを目撃していました。
速い流れの深みでライズが始まって、傍の流れが巻くところでは横っ跳びのジャンプも毎日見ています。

渕には5~6㎝位の小魚、ウグイの幼魚が群れて泳いでいます。
このプールに沢山居るウグイの稚魚を追いかけているだと思い始めます。

横っ跳びのジャンプは海で見るサケやカラフトマスと同じ。もしかしたら、海からやってきた魚かもしれないとも思い始めました。

大きなマスが複数いてジャンプしているのですから、これは川で育った魚ではあり得ない光景なのです。

そして、土曜日を迎えました。

早朝のコイ釣りが快調だったので、気合いが入っていますが、現場に行くと先客。

ルアーアングラーが1人、釣りをしていました。

ルアーの場合、勝負が速くて粘ることはせずポイントを移動していきます。このアングラーも直ぐに川から上がって車で上流に移動していきました。

その後は僕の番。

ところが川に入ってみると、カワウの幼鳥が沢山います。

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ここから水中にダイブ。
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上流からは成鳥がやってきて潜り始めました。
飛び立つときにはバシャバシャと水面を大滑走。

案の定、ライズも少なく散発的。今日は駄目かもしれないと・・・。

淀みにはカゲロウ成虫の死骸が浮いていました。
この1週間で羽化と交尾、産卵が終わったのです。つまりスーパーハッチも終わり。

この日は小魚を模したストリーマーフライやサーモン用のウェットフライも投げてみるものの無反応。
ところがコウモリが飛び始める頃になって、水生昆虫の流下が始まったようで、時々激しいライズが始まります。
何かが流下すると、プールのあちらこちらで魚がライズするのです。
流下が止むと再び沈黙。

この日はウグイでも釣れたら持ち帰って、何を捕食しているのか、胃の内容物を見ようと決めました。

僕はニンフフライを止めて8番サイズのドライフライに交換。

発泡素材のボディーなのでドライシリコンを塗らなくても浮いたまま。

その場合は殆ど水中ですからフローティングニンフ風。

フロートインジケーターも取り外しました。ただケミカルライトは装着したままです。
フライから2m位の処にセット。

ロールキャストでラインを張って、すかさずラインフォールを加えてバックキャストとフォワードキャスト。
光るケミカルライトが8の字を描いて飛んで行くのです。

これは楽しい。
♪♪ ほーおおおお ほーたる飛んでいけ ♪♪ なぜか演歌のサビを繰り返し口ずさみました。

この曲です、「北の蛍」。藤圭子がカヴァーした歌唱で


ケミカルライトがフライの位置やドリフトの状態を知らせてくれます。

そうこうしているうちに、届かない上流側に居る魚が、緩い流れに移動して近づいてきました。

ボコッというライズ音。小魚のポコッではありません。軽く合わせてみると、ヒット!!

連続ジャンプ!

一気に対岸へ走りジャンプ!その後は下流へ一気に走り川底に潜ります。

これ以上下流に走られればアウト。僕は魚を驚かせないように、あまりテンションをかけずにいると、ラインが緩みました。
バラしたかと思ったら上流に走ってラインがたるんだのです。

リールを巻いてラインスラックを回収すると、今度は上流の早瀬の方に一気に走ります。これもピンチ。
その後は深い渕の底の方に潜っていきました。ここでも軽くテンションをかけるだけ。

傍にある流木に絡まれたら終わり。

リーダーに取り付けたケミカルライトあるので、魚の走る方向や潜る深さが手に取るように判ります。
これに助けられました。

あと、オールドなミッチェルフライリールの滑らかなドラグにも助けられました。

何回ものピンチを、なんとかかわして最後の攻防。

その後は魚の動きが急速に弱くなって無事ネットイン。

写真撮影して、リリースしようと、魚の頭をを緩い流れの上流に向けて回復を待ちます。

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ところが中々蘇生しません。僕は20分以上も付き添いました。

その間、魚を眺めます。

頭と背中の色は黒色。
川のニジマスは普通は濃い緑(グリーンバック)。

体側の虹色は薄くて、ほとんど銀色。体高もあって幅広。

海から遡上した個体のように思えてきました。

じっくり眺めていると、右側の目が飛び出ていて、麻痺しているのに気付きました。

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左側の目は下を向いているので生きています。

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殆ど遊泳力が無く、このままでは下流に流されてカワウやカモメ、キツネに食べられることでしょう。

胃の内容物を見るため、ウグイの身代わりに持ち帰ることにしました。
(かなり迷いました。今年は、もうキープはしないと公言したばかりなのに、神様ご免なさい。)

自宅で捌いて見ると、内臓周辺には大量の脂が付着していました。
これは川のニジマスには有り得ないこと。海で栄養を蓄えて遡上したばかりの魚です。

ネット検索で北太平洋溯河性魚類委員会(NPAFC)のサイトを見つけました。

http://www.npafc.org/new/science_species_jp.html

やはり、海から遡上したニジマス。スチールヘッドでした。

スチールは晩秋遡上で早春産卵と、春夏遡上で晩秋産卵の2群あるそうで、釣りあげたのは小型が多い夏遡上の個体。
地元の海釣りの爺様の話ではチカ釣りのサビキに掛かったことがあるそうですし、地元漁師は黒い頭の海ニジをテツと呼んでいて、状況証拠もバッチリみたい。

そして胃袋の中には、大きなカゲロウの羽化直前の幼虫と成虫が、パンパンに入っています。

この1週間、毎日、スチールヘッドの、はしゃぐようなジャンプや捕食ライズを数多く見ました。

カゲロウのスーパーハッチのおかげで、僕はライズした魚を見つけることができ、そして釣り上げることもできたのでした。

ライズが無ければ、この大渕にはウグイしか居ないと思いこんでいたはず。

ヒットは4回で魚との激しいファイト。バラシ2匹。リリースした魚1匹。最後にキープした魚1匹。

その後、3日ほど通いましたが、大きな魚は少なくなり、羽化も終わってライズも無くなりました。
魚は上流へ遡上していったのでしょう。

ネイティブな銀ピカのスチールヘッドの遡上の群れに出会い、最後の魚はバンブーロッドを使ってドライフライで釣る。

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この7日間、僕は、とてつもない幸運に恵まれ、
この日は帰りの車の中でも演歌のサビを鼻ずさみ、少しだけ目頭が熱くなりました。

記事の締めはSeven Steps To Heaven (天国への7つの階段)

マイルス・デビスの名演で知られますが、ここでは1993年のビッグバンドの演奏と
ジョン•ヘンドリックスの歌詞によるJazzコーラスで

GRP All Star Big Band - Seven Steps to Heaven


Take 6 ft. Al Jarreau - Seven Steps To Heaven


========
僕のテキトー訳
========
One two three four five six seven,
that's heaven.
Seven six five four three two one,
life's begun.
Remember that man first began perfect as a star
There we were, here we are
One two three four five six seven,
home heaven.

1 、2、 3、 4、 5、 6、 7
そこぞ天国
7、6、 5、 4、 3、 2、 1、
命(の連鎖)が始まっている。
あの男(←ジーザスの意)は最初の星のように完璧に始まったことを覚えておいてよ
そこに僕たちはあったし、(今)ここにもあるんだ
1 、2、 3、 4、 5、 6、 7
帰るべき家は天国なのさ
=========

僕がこの1週間かけて、バンブーロッドとドライフライで釣り上げたのは、”北の蛍”と”天国への7つの階段”だったのです。
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Re: やっぱりそうですか


>咲いたマンさん
まさかのスチールでしたが、母川回帰は強く無く、堰堤のない細流にも時々遡上して産卵しているようで、生息圏を拡大しています。
卵は未熟でしたから、サケの卵を食べてから大きくなって冬~春に産卵するのかもしれません。味は僕も気になりますね。
“戻りヤマメ”といえば、サマーランのサクラ35㎝位が漁港にも入ったりして、港結構いるようです。
あとシロサケの2年魚30数㎝の産卵遡上を小河川で見たことがあります。

やっぱりそうですか

アトランティックな夜さん、こんばんは。

降海型のニジマスでしたか。
秋に産卵するグループなのか、生殖巣が気になります。
戻りヤマメに相当するニジマスなのでしょうか。
こうしてみるとニジマスもサクラマスも、律儀な鮭と違って、海と川を融通無碍に行き来しているようですね。
腹腔に脂を蓄えたスチールヘッド、僕も釣って喰ってみたいです(笑。

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