スローアングラーズライフ ~atlantic night tales~ エドワード・グレイ・・名著「フライフィッシング」に釣りと釣り人の“あるべき”本質を読む

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エドワード・グレイ・・名著「フライフィッシング」に釣りと釣り人の“あるべき”本質を読む

1899年にロンドンで出版されたエドワード・グレイ卿の名著「フライフィッシング」

日本では100年も経って1991年にTBSブリタニカから発行されました。
(数年前からは、講談社学術文庫に収められています。)

訳者は西園寺公一。 



エドワード・グレイ(1862~1933)は、ロンドンで生まれた政治家・鳥類学者。外務大臣を務め、後にはオックスフォード大学の総長を務めた人物。そして貴族の末裔。




この本はフライフィッシングについての随筆で、釣り文学の”古典”と言えるものです。

出版時点の図版の他、当時の道具や風景のカラー写真も、沢山添えられています。
これも素晴らしい。(文庫版では割愛されているかもしれません)

原著から図版。


翻訳本に添えられたカラー写真。






日本語訳が出た当時、フライフィッシングに夢中だった僕は、第1章「はじめに」を軽く読み飛ばして、第2章以降の、100年前のマスやサケの実釣りや道具について書かれた“各章”ばかり読み漁っていました。




先日、久々に第1章「はじめに」を熟読し、改めて感銘を受けました。

第1章「はじめに」には、“趣味について”、“趣味の釣り”、“釣り人の要件”というサブタイトルがついています。

ここでは、僕の言説や評論は控え、最小限の引用文から要旨を抽出してみました。

第1章「はじめに」(引用開始)
===========
趣味はわれわれ自身で自身のために見出すものであって、他人から習ったり、伝授されたりするものではない
・・(中略)・・
したがって、(この本を書く)私の目的は釣りの技術を教えることではない。
しかし、もし私に専門家になろうという野心があるとしたら、釣りの楽しみについての専門家になりたい。
釣りの腕前ということなら誰に譲ってもよいが、釣人の名声が上手下手ではなく、釣りへの愛着、釣りの喜びによってはかられるとしたら、私は釣り人たちの間で高い地位を占めたいと思う。
この本のおもな目的は、この(釣りの)喜びについて語り、その喜びの特質や価値を表明することにある。
・・(中略)・・
誰でも釣りに熱心な者はかならず強い競争心を持つ時期があるものだが、これを抜け出さないかぎり、
・・(中略)・・
得るものより失うもののほうが多いのだ。
・・(中略)・・
そんなことでは、釣りの魅力のなかで非常に貴重な、超然たる心境や精神の自由と独立というという境地にはとうてい達し得ない。
・・(中略)・・
ある程度の成果は、もちろん常に望ましい。まったく成果も無しに一日中釣って満足する者がいたら、それは見せかけの釣り人にちがいあるまい。
・・(中略)・・
よい釣り人になるためにもっとも必要な素質は何であろう。
・・(中略)・・
毛鉤を適切に投げること、
・・(中略)・・
それだけでは不充分だ。注意深く観察する習慣が同じくらい重要である。
・・(中略)・・
しかし、私が重要と思う第三の素質がある。・・それは(略)である。
・・(中略)・・
もし釣りの成功に欠くことのできないもう一つの素質を上げるとしたら、それは(略)である。
・・(中略)・・
しかし、釣りがわれわれを一年のもっとも素晴らしい季節にもっとも美しい地点へ案内してくれることに気づき、新しい感謝の気持ちと、無上の喜びが心にあふれるときがやがて訪れる。
そのときから、われわれの眺めるものはもう川ばかりではない・・・
============
(引用おわり)

(略)の第三、第四の素質とは何か・・・・。

ネタバレになるので、この記事では“自制”しておきます。“忍耐”を持って・・・。



こういう境地でフライフィッシングをやっていたエドワード・グレイ卿は、まさに釣りの達人。

フライアングラーばかりではなく、全てのジャンルの釣り人にオススメの名著だと、僕は思います。

(関連記事)
============
西園寺公一 著「釣り60年」は、日本の「The Complete Angler」

名著「釣魚迷」に見るジェントルな釣り師とは・・・
============
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6. Re:素晴らしい内容

>咲いたマンさん
こんにちは!
改めて素晴らしい文章だと思います。
西園寺がケンブリッジに留学していた時の総長だったそうです。翻訳を始めて解ったそうです。
英国をはじめ欧州の釣りは歴史があって奥深いですね。

5. 素晴らしい内容

なみ平さん、こんにちは。

引用してくださった文だけでも、ココロにしみいる深い内容ですね。
僕の釣りもこうありたいと、繰り返し読んでしまいました(笑。
釣魚迷の西園寺公一の翻訳ですか。
読むに値する書物は時代を超えて残るものですね。

4. Re:無題・・魚の自然な動きを

>としあきさん
魚の自然な動きを5感で体験できる点では、フライフィッシングに勝るものは無いかもしれません。
グレイ卿も川ばかりか海岸でも釣っていたようで、その記述はとても興味深いものでした。
この時代の釣りに憧れます。

3. 無題

こんばんは、なみ平さん、

フライの奥深さを実感します。
この世界にどっぷりハマる人がいるのも解る気がします。
サケをサーモンフライで、
憧れます。

2. Re:無題・・購入するなら

>のむ子さん
こんばんは
この紳士、なかなかのストロングスタイルです。
どうせ購入するなら、中古の大型本をお勧めします。
絶版の頃は高価でしたが、文庫本が出てからは、アマゾンなどで、大型本が安く買えるようになりましたよ。

1. 無題

外国のオッチャンええこと言いますなあ。ちょっと一冊買うてきます(笑)
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